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フォレストガンプのあらすじと評価!心の声に従って生きることの大切さ

1994年にアメリカで公開され、全世界での興行収入は約6億7,820万ドルのヒット作品となった『フォレスト・ガンプ/一期一会』。

映画史に残る名作と言われており、2022年には製作30周年を記念して4Kニューマスター版でのリバイバル上映も行われ、世代を超えて愛され続けている作品です。

また、この作品はアカデミー賞作品賞やゴールデングローブ賞ドラマ部門作品賞などを受賞。

主演のトム・ハンクスは2度目のアカデミー賞主演男優賞を受賞という快挙を成し遂げました。

目次

フォレスト・ガンプ/一期一会のあらすじと概要

フォレストガンプ
The Guardian

原題:Forrest Gump

  • 公開日:1994年(アメリカ)、1995年(日本)
  • 製作国:アメリカ
  • 上映時間:142分

知能指数が人よりも劣っていたが、母親に普通の子どもと同じように育てられたフォレスト・ガンプの数奇な人生を描いた本作は、アメリカ現代史と重ね合わせて展開されるヒューマンドラマです。

物語はバス停のベンチでフォレスト・ガンプという男性が、隣に座った見知らぬ人々に自分の半生を語り始めるのです。

頭は少し弱いが、誰にも負けない俊足と清らかな心をもったフォレストは、幼い頃に小学校で美しい少女ジェニーと出会います。

この出会いが彼の人生を通じての支えとなっていくのです。

俊足を買われてアメフト選手として入学した大学ではスター選手として活躍し、大学を卒業すると軍隊に入隊します。

ベトナム戦争に従軍して戦地で仲間を救い、帰国後は卓球の国際試合で注目を集めるフォレスト。

やがてえび漁の事業が成功し、仲間との絆が新しい人生の土台になっていきます。

しかし、彼にとって最も大切なのは、幼い頃から思い続けているジェニーへの想いでした。

彼女との関係は時代の変化とともに変わっていき、最終的に思いもよらない展開が待っているのです。

知能は人より少し低いけれど、純粋な心で今やりたいことに励み、懸命に人生を駆け抜けるフォレスト。

1950年代~1980年代の米国史と絡めながらテンポよく描いた本作は、単なる個人の物語を超えてアメリカという国の歩みを描いた壮大な作品となっています。

フォレスト・ガンプ/一期一会のキャスト

監督はロバート・ゼメキス。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズで知られる監督です。

本作では特殊効果を巧みに使い、フォレストが実際の歴史的場面に登場するシーンを見事に演出しました。

主要キャスト

  • フォレスト・ガンプ役:トム・ハンクス
    一見浮世離れしたこのキャラクターを説得力のある存在感で演じきり、アカデミー賞主演男優賞を受賞しました。
  • ジェニー・カラン役:ロビン・ライト
    フォレストの生涯の恋人を演じ、時代の変化とともに変わっていく女性を繊細に表現しました。
  • フォレストの母役:サリー・フィールド
    息子を愛し続ける母親の強さと優しさを見事に演じました。
  • ダン・テイラー中尉役:ゲイリー・シニーズ
    ベトナム戦争で両足を失った元軍人を熱演し、フォレストとの友情を描きました。

キャスト陣が演じる迫真の人間ドラマは、観客の心を深く打つものとなっています。

特にトム・ハンクスの演技は、知的障害を持つ主人公を決して哀れみの対象として描かず、愛すべき人物として表現した点で高く評価されています。

フォレスト・ガンプ/一期一会の日本での感想と評価

日本では「静かな感動」「前向きになれる余韻」「音楽の心地よさ」への支持が多いようです。

良かった点

  • トム・ハンクスの演技が温度のある人間味として受け止められている。
  • ダン中尉やババなど脇役の人生線が深い余韻を生み、再鑑賞の満足度が高い。
  • 60〜80年代のヒット曲が場面と呼吸を合わせ、音楽アルバムとしても楽しめる。
  • 歴史と私物語の重ね方がわかりやすく、初見でもすっと入れる。

また、フォレストガンプの生き方、人生というものを1度見て欲しいという推薦の言葉からも分かるように、人生の教訓を与えてくれる作品として評価されています。

映画の構成についても、あっという間の2時間20分と感じる観客が多く、長尺にも関わらず飽きさせない演出力が高く評価されています。

悪かった点

  • 偶然の連なりが多く、現実味に薄さを感じるという受け止めが一部にある。
  • ジェニーの描写に賛否があり、人物像の解釈で議論が起こりやすい。
  • 長尺のため中盤の停滞感を指摘する声が少数ある。

フォレスト・ガンプ/一期一会の海外での感想と評価

良かった点

  • 普遍的な善良さとユーモアが国境を超えやすく、幅広い年齢層に届いている。
  • 歴史映像と特撮の融合が独自体験を生み、映画史的な価値も語られている。
  • 名台詞と主題歌が記憶に残る。

悪かった点

  • 政治や歴史の扱いが甘いという指摘が一部の批評で見られる。
  • 成功の連続が都合よすぎて現実的ではない。

フォレスト・ガンプ/一期一会のおすすめポイント

本作の最大の魅力は、フォレストという主人公の生き方そのものにあります。

純粋で前向きなフォレストの姿勢は、現代社会を生きる私たちにとって大切なことを思い出させてくれます。 計算や打算ではなく、心の声に従って生きることの大切さを教えてくれる作品です。

また、アメリカの激動の時代を背景にしながらも、一人の男性の人生を通して普遍的な愛や友情、家族の絆を描いている点も見どころです。

歴史的な出来事と個人の物語が見事に織り交ぜられ、壮大でありながら身近に感じられる物語となっています。

世代を超えて愛される不朽の名作として、ぜひ一度は観ていただきたい映画です。

  • 泣ける度:★★★★☆
  • 笑える度:★★★☆☆
  • 総合評価:★★★★☆
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